まもなくキューブなカタチの陽が昇る。太陽が丸である必要などない。見上げた空に一点,キューブ。
任天堂社のゲームキューブ発表会では,会場で初公開となったサードパーティからの発表タイトルがあった。ナムコ社の「ソウルキャリバー2」,セガ社の「ソニックアドベンチャー2」などだ。
64の失敗を繰り返さないために,手を尽くす,それが極端に見て取れる内容。プレステ2で発売しますと云ってもおかしくない2タイトルの重みは大きく,感慨も生むほど。なぜにナムコはソウルキャリバーをキューブに持ってきたのか,なぜにソニックチームはセガハードの顔であったソニックをあっさりとキューブへと導いたのか。とにかく,そこにいるのは今までの任天堂ではない。
古くからのセガファンなら,ソニックが任天堂のメインハードで動くことだけでも,強いなにかを感じるだろう。発表会での任天堂には,様変わりしたこの業界で,どん詰まりの閉塞感を打ち破るにたる,自信は感じる。それにしても,かつてのファミコンや,その前の花札,現在のゲームボーイなど,ツボにはまったときの輝きようは並ぢゃない会社,太陽不在の地に,朝をもたらせるか。
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